離婚が成立したあと、「やっと一区切りついた」と感じる方も多いと思います。
ですが実際には、離婚届の提出後にも、健康保険・児童扶養手当・子どもの戸籍・医療証・住所変更など、多くの手続きが待っています。
私自身も離婚後に実際に手続きを進める中で、「先に知っていればもっとラクだった」と感じることがたくさんありました。

念入りに調べたつもりでも、抜けや想定外のことがあり、思った以上に時間がかかりました。
この記事では、離婚後にやる手続き一覧を、リアルな体験談も交えながら順番にわかりやすく解説します。
離婚後にやる手続き一覧【最初に確認】
- 離婚届の提出・受理確認
- 離婚の際に称していた氏を称する届の手続き(旧姓に戻さない場合)
- 住民票の異動、世帯主変更
- 健康保険の切り替え、子どもの保険証変更
- 子どもの医療証の変更
- 児童扶養手当の申請
- 子どもの戸籍・苗字変更
- 年金分割手続き
- 各種名義変更
期限がある制度もあるため、生活に直結するものから進めるのがおすすめです。
離婚届の提出方法と注意点
離婚届の提出先は、夫婦の本籍地または所在地の市区町村役所です。
本籍地以外へ提出する場合は、婚姻中の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)が必要になることがあります。
婚姻中の戸籍謄本がいくつかの手続きで必要だったため、事前に何通か取り寄せておくと安心です。婚姻中の戸籍謄本は必要ないケースも最近は増えているのですが、後々取得するのが大変なので数通お守り代わりに持っていました。ただし取得してから使用できる期限が設けられていることもあるので、早すぎる取得はおすすめしません。

離婚届にもとの戸籍にもどる・新しい戸籍をつくるという項目があるので、離婚後にどうするかは考えておきましょう
ただ、記入項目の中には「これ何を書くの?」と迷う欄もあり、不安で一部未記入のまま窓口で確認しながら提出しました。
- 記入済みの離婚届
- 戸籍謄本(必要な場合)
- 本人確認書類(マイナンバー、免許証など)
- 念のため印鑑(現在離婚届への押印は不要)
書き間違いが不安な場合は、役所窓口で確認しながら提出することも可能です。ただし、夫側記載部分に不備がある場合等は離婚届が受理されないケースもあるそうなのでお気を付けください。
私は夫側に先に離婚届に記入してもらい、自分は後から記入しました。
よくある不備が千葉市のホームページに記載されていたのでご紹介します。
- 証人欄2名の記入がない
- 証人が父母の場合、母親(父親)の氏が省略されている
- 証人欄に氏名の記入しかなく、生年月日・住所・本籍の記入がない
- 離婚後の新本籍の記入がない
- 未成年の子の親権者の記入がない
- 外国籍の方が証人になり、本籍欄に国籍の記入がない 等
離婚届の書き方は検索するとたくさん出てくるので、住所番地は住民票に倣って書く、氏名は省略しないなどよく確認しながら書きましょう。
離婚の際に称していた氏を称する届(旧姓に戻さない場合のみ)
離婚すると、苗字を旧姓に戻すか婚姻時の姓を名乗り続けるかも決めなくてはなりません・
旧姓に戻す方が通常となるため、婚姻時の姓を名乗り続ける場合のみ「離婚の際に称していた氏を称する届」の手続きが必要となります。
同じく役所で申請できると思いますので、離婚届を提出したらそのまま申請をすると良いです。
「離婚の際に称していた氏を称する届」は離婚の日から3ケ月以内であれば届出ができますが、住民票の氏名変更等が再度必要になるため、離婚届を提出する時に手続きすることをおすすめします。
住民票の異動、世帯主変更
離婚をすると、引っ越しや世帯主が変わるケースがほとんどです。また、旧姓に戻すなど何かしら手続きが必要になるでしょう。
離婚届を提出してそのままの足で住民票の届け出もしに行きましょう。
市役所では、離婚届を提出するとその先に必要な手続きを案内してくれる場合がほとんどなので、その通りに進めていくとスムーズです。
健康保険の変更手続き
元配偶者の扶養に入っていた場合、離婚日をもって健康保険の資格を失うケースが多いため、早めの切り替えが必要です。
📝健康保険切り替えでやること
- 勤務先の社会保険へ加入or国民健康保険へ加入
- 子どもの保険証も同時変更
私は夫の扶養に入っていたため、保険証を返却し、自分の勤務先で子どもと一緒に健康保険加入手続きをしました。

先に夫側の健康保険から抜ける必要があるため、手続きをすぐ行ってもらうよう念押ししておくと安心です
新しい保険証が届くまで、実際には約3週間かかりました。
保険証は子どもの医療証の変更にも必要になるため、最優先で進めるとスムーズです。
保険証が届く前に病院へ行く場合は?
保険証がまだ手元にない時期に受診が必要になることもあります。
私も歯の治療中だったこともあり、保険証が手元に届く前に歯医者へ行くことになり、事情を説明して後日保険証を提示しました。
一時的に医療費を全額支払いし、後日保険証確認後に返金対応になる・健康保険組合に手続きをして返金をしてもらうケースが多いです。
不安な場合は、事前に病院へ電話確認しておくと安心です。
子どもの医療証の変更
新しい健康保険証が届いたら、自治体で子どもの医療証変更手続きを行います。
私の自治体では、新しい保険証を持参し、その場で窓口書類を書くだけで完了しました。
その後、新しい医療証は郵送で届きました。
自治体によって名称や制度内容が異なるため、事前確認がおすすめです。
医療証が手元に届く前に受診をした場合は、後日市町村で手続きすると返金されます。※ただし市町村により異なるためお住いの市町村に確認ください
児童扶養手当の申請
ひとり親家庭になった場合、条件を満たせば児童扶養手当を受け取れる可能性があります。
児童扶養手当とは…父母の離婚などで、父または母と生計を同じくしていない子どもが育成される家庭(ひとり親家庭)の生活の安定と自立の促進に寄与し、子どもの福祉増進を図ることを目的として支給する手当です。
私のときは、戸籍謄本・口座情報・保険証のほか、養育費や生活状況についても細かく確認されました。
児童扶養手当は申請が遅くなると貰えない月が発生するため、とにかく早く手続きをすることを推奨したいです。
自治体や自身の状況ごとに必要書類が異なるため、事前に役所に電話確認しておくと安心です。
📝児童扶養手当申請に必要な書類例
- 申請書(窓口でその場でもらって書きました)
- 請求者と対象児童の戸籍謄本
- 本人確認書類、マイナンバー
- 振込先口座
- 住居・生計状況の確認資料
いくつか自治体を見ていたのですが、住民票が必要な場合や戸籍謄本が原本のみの指定など、様々でした。
また、実際に同じ市町村で離婚した人に話を聞いたのですが、人によって必要と言われた書類も異なっていたため、事前に自分のケースで必要な書類が何か必ず確認しておくことを強くおすすめします。
子どもの戸籍・苗字変更(子の氏の変更)
離婚しても、子どもの苗字や戸籍は自動的には変わりません。
親権者と同じ苗字・戸籍にしたい場合は、家庭裁判所で「子の氏の変更許可」の手続きが必要になります。
私もこの手続きを行い、戸籍完成→家庭裁判所→役所提出まで数週間かかりました。

私は家庭裁判所まで行ったのですが、書類に不備があり最終的に郵送で申請をしました。ただ、現地で書類のチェックをしてもらえたため郵送時は不備なく受理されました。
離婚後に自分や子供の苗字をどうするかはいろいろなケースがありますが、元配偶者が戸籍の筆頭者の場合はほぼ確実に家庭裁判所での「子の氏の変更許可」が必須です。
年金分割の手続き
婚姻期間中に納めた厚生年金については、離婚時に年金分割の手続きができる場合があります。
年金分割とは…離婚した際に、婚姻期間中に夫婦が納めた厚生年金・共済年金の保険料納付記録を分割し、分け合う制度。専業主婦(主夫)や、相手より厚生年金の納付額が少なかった側が、老後の年金受給額を増やすための制度です。
会社員・公務員だった配偶者がいる場合、将来受け取る年金額に関わる大切な制度です。対象になる方は忘れず確認しましょう。
- 年金事務所で情報通知書を取得する
- 離婚協議書や調停調書など必要書類を準備する
- 年金分割請求を行う
手続きの際に戸籍謄本が必要だったため、離婚後の戸籍取得とあわせて進めるとスムーズでした。
請求期限があるため、離婚後は早めに確認しておくのがおすすめです。
この手続きは主に離婚後に行うものですが、離婚前に取得しておいた方が良い書類もあるため、離婚を考えた時点で一度年金事務所に相談すると安心です。
離婚後の名義変更も忘れずに
- 銀行口座
- クレジットカード
- 運転免許証
- 携帯電話
- 保険契約
- 各種会員サービス
もしご自身の苗字や住所が変わった場合は、変更が必要です。
離婚後の手続きをスムーズに進めるコツ
- 保険証の変更を最優先にする
- 戸籍謄本は複数枚取っておく(2~3枚で足りる場合が多い)
- 役所でまとめて確認する
- 子どもの手続きを先に進める
私自身、保険証が届くまで意外と時間がかかり、その後の手続きが少し遅れました。最初に動くなら保険関係がおすすめです。
離婚時のよくある質問
Q. 離婚後の手続きは何から始める?
A. 健康保険・住民票・児童扶養手当など生活に直結するものからがおすすめです。
Q. 子どもの苗字は自動で変わる?
A. 自動では変わりません。家庭裁判所で子の氏の変更手続きが必要な場合があります。
Q. 年金分割はいつまで?
A. 原則、離婚した日の翌日から起算して5年以内です。(2026年の法改正により延長されました)
まとめ|離婚後の手続きは順番が大切
離婚後はやることが多く大変ですが、順番を知っておけば落ち着いて進められます。
まずは健康保険・医療証・児童扶養手当など生活に直結する手続きを優先し、その後名義変更や戸籍関係を進めるのがおすすめです。
新しい生活のスタートのために、一つずつ整えていきましょう。

