こどもNISA、母親だけの力で満額埋めないと決めた理由

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こどもNISAが始まるなら、子どものためにできるだけ多くの資産を残してあげたい。

早いうちから投資を始めて、時間を味方につける。非課税制度を活用して、将来の選択肢を増やしてあげたい。

本音を言えば、そう思っています。

でも、母親である私のお金だけで、非課税枠を満額まで埋めることが正解なのかと考えると、少し違う気もするのです。

子どもには、親が残したお金があるから大丈夫、と思ってほしいわけではありません。

自分で稼ぐ力も身につけてほしいし、お金を使うこと、貯めること、増やすことについて、自分で考えられる人になってほしい。

今回は、こどもNISAをきっかけに考えた、子どもに資産を残したい親心と、子どもに自立してほしいという私の葛藤について書いてみます。

本音:子どもにできるだけ多くの資産を残してあげたい

子どもの将来のために、できることはしてあげたい。

それが親心というものだと思います。

特に私はシングルマザーなので、自分に何かあったときのことも考えます。

もし私が子どもに十分な資産を残せたら、将来、子どもが困ったときの助けになるかもしれない。

進学や就職、結婚、住宅購入など、人生にはまとまったお金が必要になる場面がたくさんあります。

そんなときに、資産があることで選択肢が増えるなら、それは子どもに残してあげられる大きな財産だと思うのです。

だから、こどもNISAのような非課税制度を活用できるなら、できるだけ早く投資を始めて、長い時間をかけて資産を育ててあげたい。

投資は、早く始めるほど運用期間を長く取れます。運用益を再投資していけば、複利の効果によって資産が大きく育つ可能性もあります。

もちろん、投資なので必ず増えるわけではありません。大きく値下がりすることもあるし、長い間、思うように増えないこともあるでしょう。

それでも、今すぐ使う必要のないお金を長期で運用できるなら、将来の子どもにとって大きな助けになるかもしれません。

本音を言えば、できるだけ多く残してあげたい。

でも、ここでひとつ気になることがあります。

「まとまったお金」を渡された子どもは、どう感じるのだろう?

私は、子どもに大金を残してあげることに、少し不安もあります。

それは、お金があること自体が悪いと思っているからではありません。

自分で苦労して稼いだお金と、親から残してもらったお金では、本人にとっての重みが違うかもしれないと思うからです。

自分で働いて得たお金なら、どれだけ働いて、どれだけの時間をかけて手に入れたものなのかを実感できます。

欲しいものを我慢して貯めたお金なら、使うときにも「本当にこれに使っていいのかな?」と考えるかもしれません。

でも、最初から大きな資産があったらどうでしょう。

もちろん、親から資産を受け継いでも大切に管理できる人はたくさんいます。

一方で、十分な経験がないうちに大きなお金を持つことで、金銭感覚が変わったり、将来のために残しておくべきお金まで使ってしまったりする可能性もあると思います。

実際、私自身にも、貯めていたお金を使ってしまった経験があります。

お金を貯めることと、貯めたお金を守り続けることは、似ているようで違います。

資産を増やす方法を知っているだけでは、資産を守れるとは限らないのです。

お金があるからこそ、判断を誤ってほしくない

私が特に心配しているのは、子どもが将来、大きな決断をするときのことです。

例えば、結婚や住宅購入。

こどもNISAで長い時間をかけて資産を育てて、気づけば大きな金額になっていたとします。

結婚するときに「NISAで結構増えているから、結婚資金に使おうよ」と考えるかもしれません。

住宅を購入するときに「これだけ資産があるなら、頭金に使っても大丈夫だよね」と思うかもしれません。

もちろん、それが本人にとって納得できる選択なら、資産を使うこと自体が悪いわけではありません。

ただ、若いうちは、まだ経験していないことがたくさんあります。

今は信頼している相手でも、何年も先まで同じ関係が続くとは限りません。人の気持ちや状況が変わることもあります。

一緒に暮らすためにお金を出したあと、関係が変わってしまう可能性だってあります。

これは、結婚相手を疑ってほしいという話ではありません。

誰かを信頼することと、自分の財産を守ることは、両立できると思うのです。

だからこそ、大きなお金を動かすときには、すぐに決めずに立ち止まってほしい。

本当に今、使う必要があるのか。

使ったら将来どうなるのか。

その選択を、何年か先の自分も納得できるだろうか。

そんなことを考えられる大人になってほしいと思っています。

離婚時の財産分与についても別記事でまとめています。離婚に際して夫婦の財産をどのように分けるのか、気になる方はこちらも参考にしてください。

すべてを親が用意しないと決めた、もうひとつの理由

ここまで読むと、「子どものために資産を残したいのか、残したくないのか、どっちなの?」と思われるかもしれません。

私自身、本音ではできるだけ多くの資産を残してあげたいと思っています。だから、こどもNISAの非課税枠を満額まで活用すること自体を否定するつもりはまったくありません。

ただ、「母親である私のお金だけで、満額を埋めること」はあえて目指さないと決めています。

その理由はシンプルで、子ども自身が「お金について考え、行動するプロセス」までを親が奪いたくないからです。

例えば、子どもがお年玉やお小遣いをもらったとき。 今すぐ欲しいものを買うのも、将来のために貯金するのも自由です。そのうえで「このお金を投資してみたい」と本人が言うなら、私は全力で応援したい。 将来、アルバイトをして自分で稼いだお金を投資したいと言うなら、それももちろん応援します。

親が用意したお金だけで資産をただ増やすのではなく、子ども自身も小さなお金から参加して、「自分のお金をどう使うか」を考えてほしいのです。

その結果として、子ども自身のお金も含めて非課税枠を満額まで活用できたなら、それは最高にうれしいこと。 でも、ゴールは「非課税枠を埋めること」ではなく、「子どもが自分で考えて選ぶ経験を積むこと」なのです。

我が家で導入している「お母さん投資信託」

我が家では、子どものお金との付き合い方について、独自のルールを作っています。

そのひとつが、私が「お母さん投資信託」と呼んでいる仕組みです。

これは実際の投資信託ではなく、子どもが自分のお金を預けて、すぐには使わずに待つ経験をするための家庭内のルールです。

我が家では、預けたお金が一定期間で増える仕組みにしています。

例えば、1万円を預けて1年後に1万1,000円になるというルールです。

もちろん、これは我が家独自の取り決めであり、実際の投資の利益や銀行預金の利息を示すものではありません。

私が子どもに経験してほしいのは、単にお金が増えることだけではありません。

  • 今すぐ使わず、将来のために残すこと
  • お金を預けて、時間がたつのを待つこと
  • 使うお金と、残しておくお金を自分で考えること

こうした経験が、将来、大きな資産を持ったときにも役立ってくれたらと思っています。

こどもNISAが始まったら、お母さん投資信託は終了し、こどもNISAで実際の投資を始める予定です。

これまで家庭内のルールでお金を預け、増えるのを待つ経験をしてきた子どもたち。今度は実際の投資を通して、お金が増えることもあれば、減ることもあるという経験をしてほしいと思っています。

もちろん、最初から大きなお金を投資するつもりはありません。子ども自身が考えながら、少しずつお金との付き合い方を学んでいけたらと思っています。

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まとめ:こどもNISAをどう使うか、正解はひとつじゃない

本音を言えば、子どもにはできるだけ多くの資産を残してあげたいし、将来の選択肢を増やしてあげたいと思っています。

でも、親がすべてを用意してあげることだけが、子どものためになるとは限りません。子ども自身が小さなお金から考え、選ぶ経験を積むことも、同じくらい大切にしたいことです。

だから我が家では、母親のお金だけでこどもNISAを満額まで埋めることを目標にはしません。子ども自身が興味を持ち、自分で一歩を踏み出すときには、できる範囲で全力で応援してあげたい。

家庭によって、収入も、子どもの性格も違います。 我が家にとって大切なのは、非課税枠を使い切ることではなく、子どもが将来、自分のお金と人生について納得できる選択をできるようになること。

これからも、資産を育てながら、お金について子どもと一緒に考えていきたいと思います。

この記事を書いた人
もか

管理栄養士歴10年以上。FP資格保有。
子育てをしながら、お金・働き方・暮らしを整える方法を発信中。
税金・手当・家計管理・転職・資格勉強など、リアルな体験をもとに綴っています🌿

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